製材され天然乾燥された木材から、必要な寸法の板材を切り取る工程です。
長野県の乾燥した環境で丸木で5年、さらに裁断された後に5年以上自然乾燥された無垢の高級木材を使用します。杢理が素直で密度の高い木目部分を選びパネルソーで裁断選択します。そして自動カンナ機で設計図面で指定された厚みに正確に加工されます。
木目、厚さ、幅などが制作対象に適した板材を選定し、パネルソーを使用して仕上がり寸法より大きめのサイズの概形にカットします。 |
自然乾燥中の木材(ウォールナット) | パネルソーによる概形カット | 概形カットされた木材 |
手押しかんな盤により1平面を削り基準面の平面出しを行い、板はぎを行う接合面となる基準面に直角な面を削り直角(かね)出しを行います。 |
手押しかんな盤による基準面作成 | 削りだされた基準面 | 板はぎ用接合面の直角出し |
板はぎ 複数の板をはぎ合わせ、必要な板材を作ります。 |
隙間無くピッタリと削られた接合面 | 接合面に接着剤を塗布 | はたがねにより圧着 |
自動かんな盤により両面を削り、正確な寸法の板厚に仕上げ、パネルソーにより正確な仕上がり寸法にカットします。 |
自動かんな盤により両面削り | 板厚の確認 | 正確にカットされた板材 |
バスレフのエンクロージャには気密性を保つこと、そして木材の密度と強度が重要なポイントになります。
そこでのカッティングには、CAD/CAMの設計図面によるプログラムコントロールCNCルータを使用して極めて正確なカットを行います。
CAD/CAMソフトによりフロントバッフル及び裏板の加工図面を作成し、CNCルータ用のデータを作成します。 CNCルータに加工対象を固定するための冶具を作成します。 |
CNCルータ用データ作成 | CNCルータに加工対象を固定する冶具 | 冶具をCNCルータにセット |
CNCルータによる加工(外周加工、面取り、ユニット、バスレフポート、ターミナル用穴あけ及びザグリ加工)を行います。 |
CNCルータによる取り付け穴加工 | CNCルータによるダボ穴加工 |
45°留継加工されたエンクロージャーをドイツ製のプロ用木工ボンドで接着し、播金で圧着接着を行います。
側板、上下板を留接ぎと呼ばれる手法で組み立てるため45度の斜めにカットします。 側板、上下板を木口が見えないように留接ぎ手法により組み立てます。 |
丸ノコを使った留接ぎ用45°斜めカット | 留接ぎ 接着材を塗布し組立 | 内側に隅木をピン止めし補強 |
側板内側にダンプ材を張り付け、裏板を取り付け、クランプとはたがねで締め付け固定します。 |
内側にダンプ材を張り付け | 裏板の取り付け | クランプ、はたがねで締め付け固定 |
内側に吸音材を張り付け、フロントバッフルを取り付け再度クランプとはたがねで締め付け固定します。 接合したら表面全体をサンダーなどで研磨します。 |
内側に吸音材を張り付け | フロントバッフル取り付け | 表面の研磨 |
塗装は伝統の漆職人の向上にウレタン塗装を委託しています。また、オイル仕上げはドイツの自然塗料アルドボスを使用し美しい木目を際立たせています。
Nature Collectionシリーズの美しさは、選び抜かれた素材とこうしたベテラン職人による丁寧な加工作業によりリビングの高級家具より美しい仕上げを行っています。
配線材と接続端子を圧着、はんだ付けします。バスレフポート及びスピーカーユニットを組み込んで完成です。 |
配線材の制作 | バスフレポート、スピーカーユニット組込 | 完成 |
この処理は強電圧(700v)をかけた状態のアルカリ電解槽の溶液に長時間(延べ1か月以上)かけて、アルミマグネシューム合金の表面を結晶化するプロセスを意味します。
この結晶の作成工程は従来の陽極酸化処理にくらべ、より高い電圧で長時間かけて処理がおこなわれます(時間と手間がかかるという事です)。
このMAOPの効果は元来メタルを使用したコーンはその表面を伝って通過する10%と言われる音の共振波をこの結晶によりダンプする事にあります。従来のメタルコーンではこの表面を通過するマイクロレゾナンスパターンはそのままフレームに伝わっていましたがこのMAOPにより今まで不可能であったメタルコーン自体でパルプコーンに近いダンピング効果を実現しています。これが非常に平坦な周波数特性を実現し「静かなオーディオドライバー」と言われる所以です。
(ユニット別売可)
アムストランスでは全機種試聴できます
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